「Chocolate Time」キャラクターと語る エッセイ集

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029.中出し

 イラスト、殊にエッチな画はネット上に溢れかえっていて、数多のイラスト好きの方々が、それぞれに多彩なイメージを膨らませて萌え画を描いていらっしゃいます。ご多分に漏れず僕もその一人で、イラストやマンガをメインとしたSNS『Pixiv』に、もう結構前からちまちま投稿を繰り返しています。そこにアップされる画はそれこそ多種多様で、もちろん健全な画や芸術的な画もあれば、言っちゃ悪いがラクガキ同然のものもいっぱいあります。いずれも会員になった人が(僕自身を含めて)自己満足的に描いた画を誰かに見て貰いたいと思ってせっせと投稿を繰り返しているのです。

 さて、そんなエッチな画のタグ(カテゴリ)の一つに『中出し』と言うものがあります。単刀直入に言ってしまえば、オトコが相手に『挿入』したまま射精する、ということですね。ちなみに相手は女性とは限りませんよ(笑)。生理学的に言えば、それは妊娠を促すための性行為であるわけで(オトコ同士の場合はもちろん無理ですが)人間の営みとしては子孫繁栄のために必要不可欠な行為なのですが、そんなことは抜きにして、とりあえずエッチな気分に浸りたいと思った時に見たくなる「ポルノグラフィティ」としての画の場合にはいろんな傾向やシチュエーションがあります。

 特に「相手の身体の中に精液を放出する」というシチュエーションに昂奮する人を対象にする場合、描き手は中に出したぞ、ということがわかるような表現をしなければなりません。ただ実際挿入したまま射精していても、外見上それがわかるような画を描くのはなかなか難しいです。身体が密着していて、出す方が歯を食いしばっているとか、思わず苦しそうな表情をしているとか、「出る」と言ったり「イく」と言ったりする吹き出しがあるとかで表現するしかないわけです。でも、それだとインパクトが少なくてあんまり萌えないという人に対して、もっとデフォルメされた直接的な中出しの表現があります。

 

 その代表的なものが、挿入されている部分を断面図で表した上で「膣の奥の子宮内に精液を注ぎ込む様子を描く」ことと「結合部分から外に溢れ出す精液を描き込む」こと。

 ネット上にアップされた「中出し」画のうち、近ごろ増えてきたのはこんな風に中の様子を透視したように描くこと。いわゆる断面表現ですね。そして前者はペニスが女性の膣に挿入されている様子に加えて射精された精液がその奥にある子宮の中に勢いよく流れ込むという描き方。

 しかしこれは誤謬です。実際にこうなることはあり得ません。なぜなら膣の奥にある子宮の入り口は『子宮頸部』と言ってとても狭くなっていて、さらにそこにはゼリー状の液が満たされているため、精液がこんなに勢いよく子宮内に流れ込むのは不可能なのです。

 実際は膣内に放出された精液の中の『精子』が自分の尾を使って泳ぎ、この狭い子宮頸部を通って子宮内を進み、卵管の中を進んできた卵子に向かっていくわけで、どろどろした精液がそのまま子宮内に入ることはありません。

 でも、女性を凌辱する画の場合などに「おまえを孕ませてやるよ」とか言いながらこういう描き方をしていることからもわかるように、「子種をつける」というシチュエーションで昂奮する人には大いに萌える表現方法なのでしょう。


 実際の女性器の断面図がこれです。青い部分が、黄色が子宮内部、そして赤い場所が『子宮頸部』です。ただ、この部分がいくら狭いと言っても、月経の時は剥がれた子宮内膜がここを通って外に出るわけですから、相当強い圧力がかかっていれば「子宮内への射精」も考えられないことはないですが、だからと言ってそんな風に子宮内に大量の精液を注ぎ込んでも妊娠の可能性が高くなるというわけではありません。

 

 もちろんエッチな萌えイラストは壮大なファンタジーですから、こんな風に子宮内に大量の精液を注ぎ込むことで、相手を孕ませ、虐げ服従させるという妄想を膨らませることには大いに貢献していると思います。ちなみに排卵期を狙った中出しセックスでも、人間の場合実際に妊娠する確率は20㌫ほどなんだそうですよ。

 

 僕自身はこんな風に「女性を妊娠させる」ことにはあまり興味が向かない方なので、こういうイラストで熱くなることはほとんどありません。中出しされる女性に対してああ、可哀想に、と思うぐらいです。

 

 それより女性のカラダの中に思い切り大量に放出した精液が溢れて外に迸り出る、という表現の方が、僕は萌えます。冷静に考えれば、どちらも相手を妊娠させるかもしれないよ、ということに変わりはないのですが、僕の昂奮するファクターの中に「子宮」はありません。とりあえず膣があればOK。その中に勢いよく射精していることがわかるように、激しく外に噴出させるという画の方が数倍昂奮します。

 もちろんこれも現実にはあり得ない現象です。そんなに大量に射精できる訳もないし、身体を密着させているのに、結合部分の隙間から液が噴き出すこともまずあり得ません。

 

 この「子宮内射精」と「外に噴き出す精液」とを比べると、後者はいわゆる「ぶっかけ」に似ています。相手の身体や顔に精液を浴びせかけるということに昂奮する人であれば、こちらの方がより熱くなれる画ではないかと思いますがいかがでしょう?

 リアルで妊娠を望まないセックスに挑む場合は必ず避妊をしましょう。ただ、コンドーム使用の場合でも失敗する確率が3㌫だそうで、33回やれば一回失敗する計算になりますね。経口避妊薬である低用量ビルは失敗率が0.1㌫ですから、できればこちらの方が安全で、中出しも思い切り楽しめますね。あ、オトコ視点で済みませんm(_ _)m。

2016,10,9