Chocolate Time 外伝 第3集 第7話

 

そのチョコを食べ終わる頃には

秋月 遼、亜紀の夫婦
秋月 遼、亜紀の夫婦

 すずかけ二丁目の交番で責任者を務める警察官、秋月遼(30)は、この四月に警部補に昇級し、町とそこに生活する人々の安心、安全を守っていた。彼は四年前に高校三年の時に告白して付き合い始めた薄野亜紀と結婚し、二人で睦まじく穏やかな生活を送っていた。

 知人の教師、天道修平(25)の依頼で地元中学校の夏休み明けの生徒集会で講話をすることになった遼は、八月の終わり、事前打ち合わせのためにその中学校に出向いた。その応接室で修平と共に待っていたのは篠原利恵(39)という社会科教師。遼は利恵の顔を見て甘酸っぱい懐かしさを強く感じていた。


《主な登場人物》

篠原(旧姓:岡林)利恵

しのはら りえ(39)

 大学生四年生の時に、教育実習生として秋月 遼の通う高校に三週間通った。

 大学三年生の時に知り合った篠原 剛とは卒業後に結婚。その年に遙生が誕生する。

 現在はK市すずかけ町の公立中学校に勤める社会科教師。

篠原 剛

しのはら つよし(39)

 秋月 遼のいとこにあたる。

 子どもの時から柔道を続けていたが、大学四年生の時に投げ技を受け、脊髄を損傷して下半身不随になるも、利恵との結婚後必死で続けたリハビリのお陰で徐々に元の身体を取り戻している。

 K市の社会福祉協議会事務所に勤める。

篠原 遙生

しのはら はるき(14)

 篠原夫妻の息子。

 中学校の剣道部で腕を磨いている。その部活に時々顔を出す警察官の遼が大のお気に入りで、遼も遙生を可愛がるようになる。無邪気で礼儀正しい小柄な少年。

秋月 海晴

あきづき みはる(36)

 遼の実姉。町の紳士服店に勤める。遼の妻亜紀とは、度々ランチを共にする仲。