《日向母娘》

日向母娘(夏輝と陽子)

 右は日向(ひむかい)陽子。後にケンジケンジのプロフィールの妻となるミカミカのプロフィールと大学時代に同期だった、彼女の親友です。同じ水泳サークルに所属していましたが、3年生の時、いきなり大学を中退。ミカの前からも姿を消してしまいます。陽子は一樹という男性と恋に落ち、結婚を強く希望しますが、親の大反対は避けられず、やむなくこの彼と駆け落ちしてしまったのでした。

 陽子はすぐに一樹の子を身に宿しますが、その子が産まれたという知らせを聞いて、病院へバイクを急がせていた一樹は、交差点で信号無視の軽トラックと衝突し、帰らぬ人となってしまいます。

 この時産まれた娘が夏輝(左)。ですから彼女は父親の顔も知らなければその腕に抱かれたこともありません。

 陽子は女手一つで夏輝を育て始めます。駆け落ちし、夫を亡くし、その子を産んだことで、ますます彼女は孤立し、周囲との関わりをなくしていきますが、陽子の唯一の理解者であった伯母がK市すずかけ町で一人暮らしをしていたので、日向母娘もこの町に引っ越してきます。夏輝が中一の時のことです。

 伯母はすでに未亡人となっていましたが、自分の身の上を知り、共感してくれる伯母が近くにいることで、陽子はかなり精神的に救われたようです。

 

 娘の夏輝は、母子家庭に育ったことを、決して言い訳にしない性格でした。表面上はとても明るい少女でしたが、引っ越してすぐ、転校先の中学校で彼女の持つ翳りに気づいたのがシンプソン家の真雪真雪のプロフィールでした。二人はすぐに打ち解け、親友同士になります。真雪が夏輝に寄り添っていたことで、夏輝は多感な思春期に荒れたり引きこもったりすることなく、『当たり前に』生活できたのです。

 

 なお、陽子の大学時代には、同じ水泳サークルの一年生に海棠ケンジがいました。ですから、ケンジも陽子には短い間でしたが後輩として可愛がられていたのです。

 

夏輝夏輝のプロフィール) 陽子のプロフィール

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