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Simpson's Chocolate House(ガイド付き)
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Simpson's Chocolate House(ガイドなし)

 日本で修業をしたカナダ人アルバート・シンプソンが、母国で営んでいたチョコレート・ハウスを日本に移転して開業したのが、この『Simpson's Chocolate House』。彼の妻が大阪人だったことも日本に店を出した一つの理由でもありますが、夫婦の一人息子ケネスケネスのプロフィールが高二の時に水泳の部活留学生としてこのすずかけ町に滞在し、海棠家にホームステイしたことでここのケンジケンジのプロフィールと意気投合したことが最も大きな理由。ケネスの強い勧めでこの日本離れしたスイーツ店はここすずかけ町三丁目に店を構えることになったのです。

→初代マスターのシンプソン・アルバート、シヅ子夫妻

 

 結果すぐにこの店は大人気となり、今では町の顔に。贔屓の客からは『シンチョコ』と呼ばれ親しまれています。アルバートの後を継いだケネスも腕のいいショコラティエとなり、彼は町の商工会の幹部の一人で、町全体を一つの百貨店と見なして共栄していく、『タウン丸ごと百貨店構想(仮称)』の推進者として精力的に働いています。持ち前の明るさと前向きさであらゆる分野の人たちと交流を持ち、小さくても個性溢れる魅力的なたくさんの店舗や事業所がそれそれの良さを活かして共存していけるようなプロジェクトをいくつも立ち上げ、季節に合わせたいろんなイベントを催したりして、町の活性化に大きな役割を果たしているのです。

 

 シンチョコは何度か改装、増築を繰り返しています。始めは三角屋根の建物だけで営業していましたが、売り場の一角にあった喫茶スペースを、別棟を建て増して移しました。広くなり、本格的なショコラ・カフェにレベルアップしたこのスペースには小さな舞台とグランドピアノが備えられ、時折ミニコンサートが開かれています。喫茶メニューの一番人気は何と言ってもチョコレート風味のコーヒー『カフェ・モカ』。開店当時からこの店で飲まれるもののダントツ一位です。他にもオレンジ風味のフォンダン・ショコラ、香ばしさが魅力のビター・キャラメル・アイスショコラ、ヘーゼルナッツ・チョコロールケーキなどが人気です。

 喫茶スペースの二階は広めの多目的スペース。テーブルを並べてパーティ会場にしたり、パーティションで仕切って小さな会議を持ったり、絵画や彫刻などのギャラリーにしたりと多彩なイベントに利用できます。

 店の前のちょっとした広場とも言えるぐらいの広さを持つ前庭は、車10台分の駐車場と、ベンチや屋外用のテーブルなどが置かれた憩いの場です。そしてその周りを取り囲むように今では大きく育ったプラタナスの木が豊かに葉を茂らせています。その中でも通りに近い場所に立っている木はことさら立派で、それは『シンチョコの木』と呼ばれ、すずかけ町のタウンガイドマップにも紹介されていて、町の人々が待ち合わせ場所に使うほどの有名スポットになっています。

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カカオの実(※註)

 店の前に立っている二本の電灯はカカオの木をデザインした、ちょっと変わった風貌。幹に直に実をつけるカカオの特徴を模しています。

 広い売り場の隅には大きな暖炉があり、冬、特にクリスマスシーズンは派手に電飾が施されて、この店にとって一年の中でも来客の多い時期となります。でもこの店が最も忙しくなるのは新年早々から2月までの間。そう、『チョコレートの日』であるバレンタインデー、2月14日があるからです。1月中旬からそれまでの約1か月は、手作りチョコレート実習講座がイベントホールで何度も開かれ、世界中のチョコレートが前庭に特別にしつらえられた屋外店舗に並べられ、毎日曜日には駐車場に造られたステージで様々なイベントが行われる『シンプソンズ・チョコレート・フェスティバル』が繰り広げられるのです。

 

 アルバートもケネスも、そして三代目となる健太郎もチョコレート職人であると同時に優れたケーキや菓子作りの技術を持つパティシエ。彼らの提供するチョコレートやケーキ、スイーツは、すずかけ町のみならず近隣の町にもたくさんのファンを獲得しています。彼らが純粋にプライベートな時間を過ごすことができる別宅がこの建物の右隣に建っています。半吹き抜けの二階建てで、健太郎や真雪が子供の頃に過ごした子供部屋、半分隠居生活に入った初代マスターのアルバート夫婦の部屋、大きなバスルーム、そして完全吹き抜けで豪華な暖炉も備えた広いリビングが自慢の『離れ』の家です。

 

→シンプソン家の皆様

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シンプソン家別宅のリビング内部

 3Dモデル作成ソフトを使って描いた左の図の写真化。


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註)カカオの実の画像の出典は「ゆんフリー写真素材集