Twin's Story 6 "Macadamia Nuts Chocolate Time"

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《9 熱い夜》

 

「マーユも承知の上なんか?」ケネスはキングサイズのベッドに薄いケットをかぶって横になっているマユミに訊いた。

「うん」

「そやけど、あれやな、」

「何だ?」

「人に見られながらセックスするっちゅうのも、なかなか……」

「なかなか、なあに?」マユミもケンジと同じように頬を赤らめて訊いた。

「恥ずかしさもあるし、かえって燃えるかもしれへんな、って」

「俺、どこにいたらいい?」

「マーユ、どうする?」

「ケン兄、ショーツだけで同じベッドにいてよ」

「えっ?! そんな至近距離で?」

「そうやな、それがええ。いつでも3Pに発展できるからな」

 

 

 健太郎は、ベッドに横になってもなかなか寝付かれなかった。真雪と龍はそれぞれのベッドですでに熟睡しているようだ。彼はミカから預かったカードキーを見ながら、身体の中から熱いものがわき上がるのを感じていた。



 下着だけの姿で、マユミとケネスは抱き合った。そして唇同士を合わせた。目を閉じ「んっ……」と小さく呻くマユミの姿に、すでにケンジは身体を熱くし始めていた。愛し合う二人の体温と吐息を間近で感じ、ケンジは早くもその身体をもぞもぞさせ始めた。

 

 ケネスはマユミを抱きしめたまま、彼女の唇をそっと柔らかく噛み、次に舌を中に差し入れ彼女のそれと絡ませた。しばらくそうしてお互いがお互いの唇を味わった後、ケネスはすでに露わになっているマユミの乳房を包み込んだ。そして人差し指と中指で乳首を挟み、刺激した。

「あああん……」マユミは身体をこわばらせた。ケネスは身体を滑らせながら口で彼女のもう一つの乳首を捉え、ゆっくりと吸い込んだ。「んんっ……」マユミが呻く。その時ケネスの指はすでにマユミのショーツに侵入し、その谷間をなで上げ始めていた。そして二本の指で谷間を静かに押し開き、中に入り込ませると、マユミはびくんと身体を仰け反らせ、あえぎ声を上げ始めた。「ああ、あああ……ケ、ケニー……」

 

 すぐ横にじっとしていたケンジはその二人の睦み合いを見続けるのに限界を感じ始めていた。彼のペニスは下着の中でもうはち切れんばかりの大きさになっていた。

 

 ケネスはマユミの下着をはぎ取り、秘部に唇をあてた。そうし雫が溢れ始めた谷間の内側を舌で舐め始めた。

「ケ、ケニー、欲しい、あなたが……。入れて、あたしに」マユミが上気した声で言った。

 それを聞いたケネスは、自ら下着を脱ぎ捨て、先端から漏れ出す液ですでにぬるぬるになっていたペニスをマユミの秘部にあてがうと、ゆっくりと挿入した。「あああああっ、い、いい気持ち、ケニー……」

「マーユ、」ケネスが静かに腰を前後に動かし始めると、マユミは目を開け、ケンジの方に顔を向けて喘ぐ声で言った。「ケン兄、あ、あたしにキスして、お願い、キスして……」

 

 我慢の限界を感じていたケンジはすぐさまマユミの口をその口で塞いだ。「んんんんんっ!」マユミはまた呻いた。ケネスの腰の動きが次第に速く、激しくなってきた。マユミはケンジの頭を両手で押さえて、激しく彼の唇や舌を吸った。「んんんっ……」ケンジも呻いた。

 

 

 健太郎は決心したようにベッドから起きあがった。そして一人、部屋を抜け出し、隣の部屋のドアの前に立った。「ミ、ミカ先生……」小さくつぶやいた彼は、カードキーをドアのホルダーにそっと差し込み、ノブに手を掛けた。

 

 大人の部屋に足を踏み入れた健太郎は、落とされた灯りに沈んだ部屋の中を見回した。大きなガラス張りの窓の外に月に輝く海が見えた。部屋の中よりも外の方が明るかった。そしてその白い月明かりを浴びてテラスのデッキチェアに横になっているミカの姿を見た途端、健太郎の体内の温度は一気に上昇した。

 

 健太郎は、忍び足で一人ミカが眠っている広いテラスに出た。

 ミカはタンクトップに短いショートパンツ姿だった。掛けられていたバスタオルは床に落ちている。ショートパンツから伸びる白く長い脚、タンクトップの脇から見える豊かな膨らみ。健太郎はそっとミカに近づき、その唇に触れてみた。思った通りの柔らかさを指先に感じた。健太郎の耳に、速くなった自分の鼓動が内側から聞こえ始めた。

 

 彼は意を決して彼女の唇に自分の唇をそっと触れさせた。一気に熱を帯びた彼のペニスは、もはや抑えが効かないほどに怒張していた。健太郎は夢中でミカの唇を吸い始めた。酒のにおいがした。「んん……」ミカは呻いた。健太郎には、ミカを起こしてしまうかもしれないという思いよりも、目を覚まして抱きしめてもらいたい、という思いの方が強かった。

 

 健太郎はミカの口から自分の口を離すと、彼女のタンクトップに手をかけ、焦ったように脱がせようとした。しかしなかなかうまくいかなかった。すると、ミカが眼を半分開けて背中を浮かせた。その薄手のタンクトップはするりと彼女の首から抜けた。「やっと来たね。待ってたんだよ」ミカが言った。

 

「ミカ先生っ!」健太郎は叫んで、露わになったミカの上半身を抱きしめた。

「さっさと脱ぐ」ミカが言った。

「え?」ミカは健太郎のシャツを脱がせ、ハーフパンツを脱がせた。健太郎は、その急展開にとまどいを隠せないでいた。「ミ、ミカ先生、お、俺……」

 

 黒のビキニ姿の健太郎の身体は逞しく、在りし日のケンジを彷彿とさせた。ミカの身体も熱くなり始めた。彼女もショートパンツを脱ぎ去り、黒いショーツだけの姿になった。そして健太郎の唇に軽く一度だけキスをした。

「ごめんね、健太郎、酒臭くて……」

 ミカは元のラタン製のデッキチェアにケンジが掛けてくれた大きなバスタオルを敷いて横になった。「おいで、健太郎」

 

 健太郎はまごついていた。「ミ、ミカ先生、俺、どうすれば……」

「君のやりたいようにすればいいんだ。間違ってたらあたしが直してあげる。水泳教室の時と同じようにね」

 

 健太郎は恐る恐る身体をミカに重ねた。そして唇に自分の唇を押し当てた。「んんっ……」ミカが眼を閉じて小さく呻いた。ミカは口を少しだけ開き、舌を健太郎の口に差し入れた。固くなっている健太郎の唇がぎこちなく開かれ、彼も同じように舌をミカのそれに絡ませた。ぴちゃぴちゃと音がした。健太郎の興奮が高まってきた。

 

 口を離したミカが言った。「キス、なかなか上手だよ」そして彼の背中に手を回し、静かに抱きしめた。乳房が胸に押しつけられ、健太郎の鼓動はますます速くなっていった。

 

 ミカは上半身を起こした。そして健太郎の両頬を両手で挟み込み、自分の乳房に導いた。「吸って」

 健太郎は夢中でミカの乳首を吸った。まるで赤ん坊が母親の母乳を無心に飲むように。力加減がわからずに激しくその行為を続けている健太郎に、ミカは優しく言った。「もっと優しく吸いなさい。彼女ができて、そんなんじゃ笑われるよ」

 健太郎は口を離して興奮したように言った。「お、俺、彼女なんか作らない。ミカ先生がいい。ミカ先生、俺の彼女になってよ」

 

「ばか」ミカは一言そう言って健太郎を仰向けに寝かせた。そして自分のショーツを脱ぎ去った。

「君も脱ぎな。自分で」

 健太郎は横たわったまま、少し躊躇した後、言われたとおりに黒いビキニを脱ぎ去った。大きくなったペニスが勢いよく跳ね上がった。

「我慢しなくていいからな」ミカはそう言ってゆっくりと健太郎のペニスに手を添えた。「あ……」健太郎が小さく言った。ミカが両手で健太郎のものを包み込むようにしてさすった。「んん……ううっ……」健太郎が呻く。ペニスの先端から透明な液が漏れ始めた。ミカは、それを舌で舐め取った後、口を開いてゆっくりと咥え込んだ。

「あうっ! ミ、ミカせ、先生っ!」健太郎が仰け反り、苦しそうな表情で呻いた。ミカはその大きく硬くなったものを咥えたまま頭を前後にゆっくり動かした。そして時折舌で愛撫した。

 

「ミ、ミカ先生、お、俺、俺、も、もうすぐっ!」健太郎が激しく喘ぎだした。「あああ、だめだ! イ、いく! イっちゃうっ!」

 

 びゅるるっ! 「ぐううっ!」健太郎が喉の奥から絞り出すような呻き声を出した。びゅるっ! びゅくっ! びゅくっ! びゅく、びゅく、びゅくっ……。

 

 ミカは放出される健太郎の精液を残さず口で受け止めた。脈動が収まった後、彼女は身体を起こしてそれを一気に飲み込み、髪をかき上げた。

 

「いっぱい出したね。それでいいよ、健太郎」

「ミ、ミカ先生っ! ご、ごめんなさい!」

「なんで謝るんだ」

「お、俺、先生の口の中に、」

「全然問題ないよ。あたしが君をイかせたんだし」

「でっ、でも……」

 

 ミカは立ち上がって、おろおろしながら慌てる健太郎を見下ろした。「うん。大丈夫。君は標準的な男子高校生だ」

 

 

 ケネスの腰の動きがさらに激しさを増してきた。マユミもそれにリズムを合わせていた。同時にケンジと濃厚なキスを続けながらマユミは手をケンジの股間に伸ばし、下着を脱がせ始めた。ケンジはそれに手を貸し、黒のビキニを脱ぎ去った。マユミとケンジの意図を察したケネスは、腰の動きを止め、マユミの身体を横に回転させて、バックから挿入するポジションをとった。

 四つんばいになったマユミはケンジのペニスをつかみ、自分の方に引き寄せた。ケンジはマユミの正面にひざまづいた。そして彼女はケンジの大きく反り返ったペニスをためらいもなく口に深く咥え込んだ。「ううっ!」ケンジが呻いた。ケネスが再び腰を大きく動かし始めた。

 

「んんんんんーっ!」マユミがケンジを咥えたまま喘ぎだした。「ああああ……」ケンジもわき上がる心地よさに身を預けた。

 

「マ、マーユっ! そろそろイ、イく……」ケネスが絞り出すような声で言った。「あ、あああああ、も、もう……」

 ケンジはとっさにペニスをマユミの口から抜いた。そして身体を彼女の下に潜り込ませ、下から彼女の乳房を手でさすりながら、口で彼女の唇を塞いだ。「んんんんんーっ!」マユミが大声で呻いた。そして、

 

 びゅくっ! 「あああああっ! イくっ!」ケネスの激しい射精が始まった。びゅくっ! びゅくびゅくっ! びゅるるっ! びゅく、びゅく、びゅく……。

 

 ケンジから口を離したマユミは叫んだ。「ああああーっ! イっちゃうっ!」彼女の身体が痙攣を始めた。ケンジは下からそんなマユミの身体をしっかりと抱きしめた。

 

 

「まだイけそう?」ミカが健太郎に訊いた。

「ミカ先生、俺……」健太郎のペニスはすでにその大きさと硬さを取り戻していた。

「若いってすばらしいね」ミカは笑った。「ところで、」

「え?」

「君、なんであたしのこと、先生って呼んでるんだ? 教室以外では『ミカさん』なのにさ」

「……なんか……、先生なんです」

「?」

「俺、水泳教室で先生の身体を見て、興奮してるんだ。だから……」

「そうか、それでいつも水着の前を大きくして、赤面して、目をそらすんだな、あたしを見る度」

「『ミカさん』って、親戚モードなんだ。だから、なんか、距離が近すぎるっていうか、ケンジおじの手前もある、っていうか……」

「君も気を遣ってるんだね」

「先生こそ、なんで今、俺のこと『君』って呼ぶの?」

「君と同じだ。水泳教室での呼び方になっちゃってる。君が先生なんて呼ぶから」

「そうなんだ」健太郎は少し嬉しそうに顔を赤らめた。

「先生と生徒の情事なんて、萌えるよね」

「……はい」

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「かわいいっ!」ミカは健太郎をぎゅっと抱きしめた。抱きしめたまま、ミカは健太郎に囁いた。「あたしの中に、入ってきて」

 ぼっ! 健太郎の顔が真っ赤になった。「ミ、ミカ先生の中に……」

「もう準備完了だから」ミカの谷間はすでにたっぷりと潤っていた。

 

 彼女は仰向けになり、両手を差し出して健太郎を招き寄せた。健太郎はペニスをミカの秘部にこわごわあてがった。そして腰をくねらせて、何とか中に入れようと焦った。ミカはそっとそのペニスを手で握り、自分の谷間に誘導した。やがて健太郎自身がミカの谷間を割って中に入り始めた。「あ、ああ、き、気持ちいいです、先生……」

「あたしもよ。遠慮しないで奥まで入れて」

 

 健太郎は腰を突き出した。彼のペニスは一気に根本までミカの中に埋め込まれた。

 

「そのままゆっくり動いて」ミカが言い終わらないうちに、健太郎は腰を激しく動かし始めた。「だめ! 健太郎、はじめはゆっくり」

「ご、ごめんなさい、先生……」健太郎の動きが遅くなった。彼は努めて腰をゆっくりと動かし始めた。「こ、こうですか?」

「そう、そのまま……」ミカは目を閉じ、身体の中を走る快感を味わい始めた。

 

 いつしか高く上った月の光が、二人の汗だくになった身体を煌々と照らし、輝かせていた。

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