Twin's Story 9 "Almond Chocolate Time"

《3 母マユミ、妹真雪》

 

 夜中、健太郎は喉の渇きを覚えて目を覚ました。愛らしい表情で静かな寝息を立てている春菜の眼鏡をそっと外し、ベッド脇のサイドテーブルに置いた。そして健太郎は彼女を起こさないようにそっと起き上がると、下着だけを穿いて部屋を出た。

 

「ん?」健太郎は、階段の下から声が聞こえてくるのに気づいた。

 

 彼はそっと部屋のドアを閉め、階段の上までやって来ると、何気なく階下を見下ろした。

「あれ?」

 広いリビングの隅にあるテーブルを挟んで母マユミと誰かが向かい合っている。健太郎は立ち止まって、その様子をうかがった。

 

「そうか、ありがとう。マユミ叔母さん」

「気にしないで」

「ごめんね、遅くまでつき合ってもらっちゃって」

 

 それは龍だった。彼は向かい合っているマユミの手を取った。

 

「(こんな遅くまで何してたんだ? 二人で)」健太郎は思った。

 

「それじゃあ俺、帰るね」龍は明るく言って立ち上がった。

 

「(帰る? 今夜はマユの部屋に泊まるんじゃなかったのか?)」

 

 マユミも立ち上がり、玄関口まで彼を案内した。

「じゃあ、気をつけて帰ってね」

 先を歩いていたマユミがそう言って、今から帰ろうとするその甥の方に顔を向けた途端、龍はマユミを背後から抱きすくめた。

「え?」マユミは突然のことに一瞬絶句した。

 

「俺、マユミ叔母さんのことが前から好きだったんだ」

「だ、だめよ。放して」

 

 健太郎はその光景を目の当たりにして何か叫ぼうとしたが、声が出なかった。あろうことか、龍が自分の母親を口説いている。健太郎はなぜかそこから動くことができなかった。心臓が速打ちを始めた。

 

「俺のことが嫌い?」

「そう言うことじゃなくて……」そこまで言った時、マユミの唇は龍の唇に押さえ込まれてしまった。

 

 健太郎は、それまで緊張していた母マユミの身体がいきなり弛緩し、脱力してしまったのを見た。

「(ど、どうしたんだ、母さん。)」健太郎は心の中でそう叫んだ。

 

「マユミさんが好きです」龍はもう一度マユミの耳元で囁き、彼女の唇に自分の唇を重ねた。

 

 いつしか二人は貪るようにお互いの唇を求め合っていた。健太郎の心臓はますます速く打ち始め、息をひそめたまま、これから始まるであろう二人の情事を見続けることになったのだった。

 

 

 マユミの背中に回された龍の手は、彼女のヒップを撫で、更にブラウスの裾から肌をはい上がり、片手の指で手際よく背中のブラジャーのホックを外した。そしてそのままマユミが上に着ていたものを全て、あっさりと脱がせてしまった。

「だ、だめ……」マユミの声はその言葉とは裏腹に甘いため息混じりだった。

 

 龍は上半身がすっかり露わになったマユミをまたきつく抱きしめ、そのままリビングのカーペットの上に押し倒した。そしてあお向けになったマユミに覆いかぶさるようにして、彼は再び濃厚なキスを浴びせた。

「むぐ……んっ……」マユミはもう言葉もなく、瞳を閉じてその甘美な感触を味わっているようだった。

 

 スカートがはぎ取られ、黒いショーツ一枚になった母マユミの姿は美しく、健太郎は息を弾ませた。

 情熱的なキスを続けながら、龍は器用に自分のシャツを脱ぎ去り、あっという間に上半身裸になった。そして続けてズボンも脱ぎ去り、蒼いぴったりとした下着姿になった。その小さな下着の前の部分は大きく膨らんでいる。

 

 龍の口がマユミの唇から離れ、大きく豊かな乳房に移動した。そうして左手で彼女の右の乳房を愛撫しながら左の乳首を吸い始めた。「ああっ!」マユミの身体が大きくのけ反った。彼女はその快楽の刺激に苦しそうな表情をして喘いだ。龍はそのまま下着越しに自分のペニスをマユミの股間にこすりつけ始めた。

「ああ……だめ、身体が熱く……熱くなってくるわ」

「俺、マユミさんと繫がりたい……。一つになりたい」

「ああ、そ、それは……」

 

 彼女の身体は明らかに受け入れる準備ができていた。

 

 龍はマユミの背中に両腕を回して彼女の上半身を起こし、自分は脚を伸ばして腰の上に座らせた。マユミは両脚を広げて彼の腰の上にまたがって向かい合った。しかし二人ともまだ下着をつけたままだ。そしていつしかマユミの方が積極的に腰を前後に動かし始めていた。大きく揺れる乳房を龍は口で捉え、吸った。

 

「ああ……、熱い……」

 マユミがその秘部をショーツ越しに龍の股間にこすりつけるたびにくちゅくちゅと音がし始めた。

「叔母さん、感じてるね。いっぱい濡れてる……」

「も、もうだめ、あなたのモノをちょうだい」

 

 龍は黙ってあお向けになった。そしてマユミの身体を自分の上に載せたまま、下着を脱ぐことなく脇からペニスを取り出した。

 

 健太郎は目を見張った。龍のペニスの大きさが尋常ではない。彼の足首を掴んでのけ反っているマユミの、その腕ぐらいの太さである。あんなものが母を貫くのか……。

 

 マユミは自らショーツを脱ぎ捨てた。そうして龍の太いペニスを握りしめ、自分の秘部にあてがった。

「入れさせてくれるんだね? マユミ叔母さん」

 

 龍はマユミの腰に手を回し、狙いをつけて自分のペニスの上に導いた。マユミもそれに合わせて彼のペニスを手で握って挿入を手助けした。

「あ……ああ……は、入ってくる!」マユミが悲鳴に近い声を上げた。

 

 あの太い龍のペニスがずぶずぶとマユミの中に入っていく。そして二人の腰は完全に密着した。

 

「さ、裂けそう……も、もうだめ、ああ……」

「父さんとのセックスよりも、ずっと気持ち良くしてあげるよ、マユミ叔母さん」

「ケ、ケン兄よりも? あああ・・・」

 

 マユミは激しく腰を上下に動かし始めた。龍もそれにリズムを合わせた。ぬちゃぬちゃと淫猥(いんわい)な音が部屋中に響いた。

 

「マ、マユミ叔母さん、俺、そろそろ……」

「イくの? い、いいよ、イって。思い切り、イって!」

 

 更に激しさを増した二人の動きが最高潮に達した時、

「イ、イく、イくっ! マユミっ!」龍が叫んだ。「あたしも、あああっ! 龍くん、龍くんっ!」

 

 龍とマユミは同じように激しく脈動しながらイった。

 

「ううっ!」その瞬間、息を殺して見ていた健太郎も下着の中に激しい射精を繰り返した。

 

 突然龍は起き上がり、マユミをあお向けに押し倒した。そしてペニスを抜いた。ところが、そのペニスは極太の大きさを失わず、更にあろうことかどくんどくんと射精を繰り返し続けていた。

 

 精液を噴き出し続けるそのペニスを龍はマユミの顔に向けた。大量の精液が彼女の乳房や腹部にも浴びせかけられた。そして龍はそのまま彼女の身体をはい上がり、半ば無理やり、射精を繰り返しているペニスをマユミに咥えさせた。マユミの顔は龍の精液でドロドロに犯され、口に突っ込まれたペニスの脈動を苦しそうに受け止めながら彼女は呻いた。しかしマユミの腰は相変わらずびくんびくんと痙攣(けいれん)している。まだ絶頂が続いているのだ。口から精液を溢れさせながら、マユミは恍惚の表情で龍のペニスを味わい続けていた。

 一部始終を目にした健太郎は、それ以上母マユミと龍との情事を見るに堪えなくなり、背を向けてその場にしゃがみ込んだ。

「はあはあはあ……」彼自身も荒い呼吸を繰り返しながら、たった今放出した自分の精液でどろどろの下着に手を当てた。「着替えなきゃ……」その時、

「健太郎」母マユミの声が下から聞こえた。

「えっ?!」

 

「そこにいるのはわかっているわ。こっちにいらっしゃい」少し上気しているが、さっきの喘ぎ声よりはトーンが落ち着いていた。

 

 振り向いた健太郎はそこに白い肌を無防備に曝(さら)した母の肢体を確認した。しかし、龍の姿がない。

 

「え? ど、どうして?」

「いらっしゃい、健太郎」再び母が息子の名を呼んだ。

 

 

 健太郎は母に促されるまま、階段を降り、彼女に駆け寄った。「か、母さん……」

「ふふ、興奮した?」マユミは上体を起こして微笑んだ。

「ど、どうして龍と・・・」

「私も女だもの。若いコとのセックスは嫌いじゃないよ」

「でも母さ、」突然マユミは健太郎の口を自らの唇で塞いだ。「むぐ……」健太郎はそれ以上の言葉を続けられなかった。そのキスはかぐわしいアーモンドの香りがした。そしてその香りを嗅いだ途端、健太郎の身体から力が抜けていき、同時に目の前の美しい女体への熱い衝動がこみ上げてきた。

 

「母さん、俺……」

「嬉しい。抱いて、健太郎」

 

 たった今大量に放出された龍の精液で、マユミの身体はどろどろになったままだった。健太郎はマユミの身体を強く抱きしめた。乳房や腹部を押しつけ合っていると、まるでローションプレイをしているようにぬるぬるとした感触が肌を刺激し、二人の興奮を高めていった。二人は固く抱き合ったまま乱暴とも思えるほど荒々しい口づけを繰り返した。

 

 下着を脱ぎ捨て全裸になった健太郎は、幼い時にそうしたように母の胸に顔を埋め、その頬をこすりつけ始めた。

 

「ふふ、健太郎、可愛い、幾つになっても」

 

 しばらくして健太郎は母に促されあお向けに横たわった。

「たくましくなったね、健太郎」マユミは健太郎のペニスをいとおしむように手で包み込んだ。そして口に含んで吸い始めた。「あ、ああ……か、母さん」

 

 母の妖艶な舌遣いで、健太郎の身体を今まで感じたことのなかった強烈な快感が貫いた。

 

「う、ううっ! も、もうイく、イくよ母さん」

 

 マユミはその行為を続けた。特に速度を上げるわけでもなく淡々と続けた。じわじわと湧き上がってくる性的快感がついに頂点に達し、健太郎は射精してしまった。「イ、イくっ! 母さん、あああっ!」実母の口中に大量に自分の精液を放出してしまったのだ。マユミは息子の精液を一滴残さず飲み干した後、ペニスを下から上までなめ回した。

 

「さあ、これできれいになったわ。でも、」マユミはおかしそうに言った。「まだおとなしくなってないようね、健太郎」

 健太郎は呼吸を整えようと努力しながら答えた。「も、もっとイけそうだ、母さん」

「わかってる。今度は健太郎がリードしてちょうだいね」

 そう言うと母マユミは横になり、健太郎を招き寄せた。

 

 健太郎はマユミの乳首を舐めた。何度も舐めた。「あ、ああん……健太郎、久しぶり、あなたにおっぱい吸われるの」健太郎は夢中になってマユミのまだ張りのある乳房を吸い続けた。「んっ、んっ、ああ、母さん……」

 

 マユミも次第に喘ぎ始めた。「あ、ああ……」

 

 しばらくして彼女は手で健太郎の頭を押さえた。

「入ってきて、健太郎。私の身体の中に、戻ってきて」

 

 健太郎は母の乳房から口を離すことなく、ペニスをゆっくりと谷間に沈み込ませていった。

「あ、あああ、いい、健太郎」

 途中まで挿入されたペニスは、いきなり母の谷間に強く吸い込まれた。秘部どうしが固く密着し、身動きがとれない状態になってしまった。「あ、ああ、母さん、そ、そんなに強く締めないで、あ、あああ……」

 

「動かなくてもいいよ、健太郎。母さんがそのままイかせてあげる」

 

 実際健太郎のペニスはびくともしなかった。抜くこともかなわない。しかし、包み込む温かく柔らかなヒダの感触は真綿のように、しかし容赦なく彼のペニスを攻め続けた。「だ、だめだ、母さん、あ、ああああ……」急激に高まり始めた健太郎は、マユミの唇を求めた。「むぐっ、んっ、んっ!」マユミも健太郎の唇を吸った。

 

「あ、健太郎、イく、母さんも、あなたと一緒に、あ、あああ……」口を離した途端、マユミはのけ反った。反射的に健太郎のペニスは更に奥深くまで吸い込まれ、それと同時に二人に絶頂がやってきた。

 

「イ、イっちゃう! 母さん! イ、イくっ!」

「私も、健太郎、イくっ!」

 

 繰り返し繰り返し健太郎はマユミの奥深くに、その濃い精液を放ち続けた。

 

 

 二人が息を整えるのには随分時間がかかった。健太郎は長い間母マユミの胸に顔を埋めて目を閉じていた。

 

「健太郎、すっかり大人になったね」

「な、何だか、恥ずかしいな」

「あなたがイく時の様子、ケン兄そっくり」

「え? ケンジおじに?」

「あなたの父さんでしょ。もう一人の。似てるわ。反応も、声も」マユミは少しおかしそうに言った。

「何だか、照れるな……」

 

「さあ、春菜さんのところに戻りなさい。今夜のことは二人だけの秘密ね」そうしてウィンクをして健太郎を座らせた。

「う、うん」健太郎は赤くなってうなずき、立ち上がった。

「おやすみ、健太郎」

「うん。母さんも」

 

 

 マユミは一階の奥の寝室に姿を消した。健太郎はそれを見届けると、再び階段を上り、自分の部屋のドアのノブに手を掛けた。その時、

 がちゃり。「ケン兄」妹の真雪が自分の部屋のドアを開けて、小さな声で言った。

「ど、どうしたんだ、マユ」健太郎は自分が下着だけの姿であることを思い出して慌てて股間を隠した。

「ふふ。平気だよ、あたし。それより、ねえ、ちょっと来てくれない?」

「え? な、何か用か? ちょ、ちょっと俺、服着てくる」

「いいよ。そのままで。って言うか、そのままの方がいいかな」

「え?」

「いいから、早く来てよ、ケン兄」

「あ、ああ」

 

 健太郎は恐る恐る真雪の部屋に入った。

「あれ? 龍は?」

「龍? ああ、彼は今シャワー」

「え、シャワー? 何で今頃?」

「汗かいた、って言ってた」

「じゃ、じゃあすぐに戻ってくるだろ。お、俺がこんな格好でこんなところにいたら、お前、」

「誤解される?」

「そ、そうだ」

「じゃあ、誤解じゃなきゃいいんだ」 

「え?」健太郎は真雪の言葉の意味がよくわからなかった。

 

 とまどっている健太郎に真雪は近づき、首に手を回して唇を彼のそれに押し当ててきた。「むぐ……。ま、」

 健太郎は驚いて何か言おうとしたが、真雪はそれを許さなかった。

 

 真雪の舌が健太郎の口に侵入してきた。健太郎の鼓動は速くなっていた。そしてついに健太郎も押し寄せる欲情の波に飲み込まれ、真雪の舌を吸い、絡ませ始めた。

 

 口を離して真雪は少し赤面して言った。「ケン兄のキスって、最高だね。龍のキスより、ずっといいよ」

 

「マ、マユ……」

「もっと早くからケン兄にこうしてもらえばよかった。ずっと一緒に暮らしてたのにね」そして微笑みながら真雪はパジャマを脱ぎ、続けてブラもショーツも脱ぎ去り、全裸になった。

「マユっ!」

「抱いて、ケン兄」

 

 真雪はベッドにあお向けになり、兄を誘った。健太郎は真雪の豊かな乳房を見て、ごくりと唾を飲み込んだ。「き、きれいだ、マユ、お前の、胸……」

「ふふ、いいよ、どうにでもして、ケン兄」

 

 健太郎は我慢できなくなってその豊満な胸に顔を埋め、頰をこすりつけ、乳首を舌で、指でころがした。

「あ、ああん、ケン兄、いいよ、いい、とっても」

 

 健太郎がその行為をずっと続けているうちに、真雪の手が彼の股間に伸ばされた。しかし下着を脱がせるには少し距離があった。それを察知した健太郎は自分で下着を脱ぎ去った。ずっと真雪の乳房を吸いながら……。

「ケン兄もおっぱいフェチ?」

「マ、マユ、お、俺、も、もう……」

「いいよ、ケン兄。あたしももういっぱい濡れてる。準備OKだよ」

「い、入れたい、入れていい? 入れるよ、マユ」

「うん。来て、遠慮しないで」

 

 健太郎は焦ったようにペニスを真雪の谷間に押し込み始めた。

 真雪はくすっと笑った。「ケン兄、慌てないで」

 健太郎はそれでもすぐに真雪の奥深くまで自分のものを突き刺した。「あ、ああん! ケン兄、」

「マ、マユ!」

「マ、ママとケンジおじもお互いのこと『ケン兄』『マユ』って呼び合ってるよね」

「そ、そうだな」

「きっと、ずっとあの双子の兄妹もこうしてお互いの名を呼びながらセックスしてたんだね。あ、あああ! ケン兄!」

 

「マユ、マユっ!」健太郎は激しく揺れている真雪の二つの乳房を両手で鷲づかみにした。

「イって、ケン兄、イって、あたしの中に出して。あなたが欲しい、全部。あ、ああああああ」

 

「イ……くっ……! ぐううっ!」健太郎の精がはじけた。

 

「ああああああーっ! ケン兄っ!」真雪が激しくのけ反った。「うああああああっ! マユ、マユっ!」健太郎も絶叫した。

 

 健太郎の反射のたびに二人の身体は同じように大きく揺れ動いた。

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「初めてだったのに、まるで昔から愛し合ってるみたいだったね」

「そ、そうだな……」

「ケン兄とあたし、実は身体の相性がいいのかも」

「そ、そんな感じ、した。確かに」

「双子って、そうなのかな」真雪は健太郎の胸に頰を寄せて目を閉じた。

 

 しばらくして健太郎は言った。

「俺、戻るよ、部屋に」

「そうだね。春菜が待ってるからね」

 

 真雪から身を離した健太郎は、ドアを開ける前に一度立ち止まり、振り向いた。「マユ……」

「またいつか、抱いてね、ケン兄」真雪は健太郎にウィンクをした。

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